静岡県内のブログ+ブログポータルサービス、eしずおかブログが2026年6月で終了とのニュース。

このたび「eしずおかブログ」は、2026年6月をもちましてサービスを終了させていただくこととなりました。eしずおかブログは、静岡県中部を中心とした中小企業・個人事業主のみなさまの情報発信の場として、 10年以上にわたり、多くの方にご利用いただいてまいりました。
ということで、来年6月終了。
近年のインターネット環境の変化や検索エンジン仕様の変更等の影響により、収益構造の悪化・運営コストの増大が続き、安定したサービス提供を継続することが難しい状況となっております。
さまざまな継続案を検討してまいりましたが、同等の品質でサービスを維持することは困難であると判断し、今回、サービス終了の決断に至りました。
これだけ、SNSも増えて、動画などを使ったサービスやらAIやら、多様化している中で、バージョンアップしないブログポータル=広告モデルで、延々とシステムの維持の継続は厳しいだろうね。
eshizuoka.jp のドメインでブログ運営をしていた人はいずれ閉鎖になるので、バックアップやお引越しが必要だ。
もともと、シーポイントという浜松の開発会社がブログポータルのCLOGという基幹システムを作って、日本全国にフランチャイズで営業していたもの。 県内だと、浜松のはまぞう、そして、東部伊豆のイーラ・パークが著名だ。イーラ・パークユーザは多いよね。
現時点でこれだけエリアがあるが、どこも厳しそうである。
札幌| 岩手| 大船渡| 仙台宮城| 山形| 福島| つくば| 群馬| 東京多摩| 神奈川東部| 相模原| 新潟| 富山| 石川| 山梨| 長野| 飛騨高山| 静岡県東部・伊豆| 浜松| 豊田| 豊橋| 滋賀| 京都| 大阪北摂| 大阪| 神戸| 兵庫播磨| 和歌山| 広島| 香川| 福岡| 佐賀| 長崎| 大分| 熊本| 天草| 宮崎| 鹿児島| 奄美群島| 沖縄| ベトナム| タイ| CLOG| ITで地域活性化!Areaers
CLOGのサイト自体、全然更新されておらず、未だにフラッシュプレイヤーがトップに張り付いていてエラーになっている。 あららだな。
さて、そのeしずおかは、元々は県内で出版やフリーペーパー等を手掛けていた会社(当時しずおかオンライン社だった気がするが、社名がよく変わるので正確でない可能性もある)が2003年だったか2004年頃、シーポイントと契約して立ち上げた。eしずおかというフリーペーパーとセットで展開をして一斉を風靡したが、その後womo(うーも)に改名されて、ブランディング・営業戦略を変更。eしずおかブログも同社が手放したのが2019年だ。
平素は eしずおかブログをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、2019年7月1日付で「eしずおか」の運営会社を、株式会社しずおかオンラインから株式会社エイプラスワイに移管することになりました。
現在、皆さまに提供しております「eしずおか」のすべてのサービスは、運営会社変更後も、これまで通りお使いいただけます。
https://news.eshizuoka.jp/e1972526.html
エイプラスワイは、静岡市内のITコンサルティング会社。
株式会社エイプラスワイは、ECショップ構築・ITコンサルティングを得意とする静岡のホームページ制作会社です。
活動を知る株式会社エイプラスワイは、ECショップ構築・ITコンサルティングを得意とする静岡のホームページ制作会社です。各種CMSにも対応しております。
コンサルティング会社でも、旧態依然、自社でシステム開発ができない、サーバーもいじれないとなれば、開発元が動かない限り手も足もでないだろう。
eしずおか閉鎖に関連して少しだけ考察すると
2000年代から2010年代は、「地域ブログポータル=地方SNS」 だった。
FacebookやInstagramが普及する前ね。
ユーザーは
近所の店、個人、団体、ブロガー。
SEOも弱い時代だから、「ローカルポータル」って価値があった。
でも今は
- Instagram・Facebook・TikTok → 情報発信
- Google検索 → 情報探索
- LINE →コミュニティ
完全に役割を奪われた。
さらに
広告収入モデルが古い
→ 維持費 > 売上
→ フランチャイズ側も続けられない
→ 終わる。
つまり理由はシンプルなのよね。
■ ユーザー行動が変わり
■ 広告ビジネスが変わり
■ 技術更新が止まり
■ 血が通う運営者が消えた
寿命だった。ってことね。ビジネスモデルも代わり、AIも全盛な今、開発元もやる気が無さそうなのは前述の通り
でも価値はある大切な記録たち
でも「価値はあった」
この手の地域ブログには
- 地元民の記録
- 商店街や個人店の成長過程
- 失われかけた地域文化や写真
- 昔のイベント記録
歴史資料としては宝。SNSは流れるが、ブログは残る。
でも今回でわかる通り、閉鎖されるので、一応、WEBアーカイブには記録されているだろうが、確実な形で残る保証は無い。
で、どうするか。
シンプルに考えると、今後の対策はこんな感じ。
- WordPressで独自サイト。自由・拡張性・SEO強い。ただし、人によっては運用難しい
- note・Blog系(はてな、アメブロ、Blogger)。簡単・無料。ただし、運用サービス終了リスクは同じ
- ローカル新プラットフォーム立ち上げ。地域の文化資産として残せる。ただし、運営側が金と血を流す笑
3は普通の人では無理だな。
理想だけいえば、旧CLOG的なブログの代替ではなく、
「地域アーカイブ×現役ブログ×ローカル広報」的なものができれば良いのだろうとは思う。
ざっくり機能案:
- データ移行(XML orスクレイピング対応)
- 思い出アーカイブ(廃店・イベント・風景)
- 店舗・人・団体ページを辞典化(Wikipedia地域版)
- コミュニティ発信(SNS連携)
投稿ではなく「検索で見つかる地域百科」
生成AIなどは、体系化したデータを欲している。社会的ニーズが無いわけじゃない。採算は取れないが。こうしたブログサービスの終了は技術的な寿命とビジネスモデルの限界で致し方ないが、失われるのはデータじゃなく地域の記憶。
移行できる人は自力でやれば良い。
移行できない人のために地域がどう残すかは課題
SNSは流れ行く。ブログは記録・情報資産。
記録が消えると、地域の過去が消える。
残す価値は、ある。
が、結局、そこに「コスト」が発生するので、誰が負うのかってところで、堂々巡る。
技術的に、個々に残したい相談はこちらの会社へどうぞ。
