レンタルサーバーとは
お店を開くには、土地や店舗が必要です。目の前に、土地や建物がそこにあるので一番わかり易いでしょう。現金またはローンで購入したり、賃貸で借りたりします。
同様に、ホームページを作ったりオンラインでお店開くにも、オンライン上の情報を公開する場所が必要です。その「場所=サーバー」は、通信を挟んで直接目で見えない場所にあるので、実感が湧きにくいのですが、一般的にはデータセンターと呼ばれる場所にデータを収容する機器(サーバー)が実際にあります。

2024年から2025年にかけて、エネルギー経費の高騰で
値上がりしているレンタルサーバーも多数あります。
データセンターは、建物内にサーバーPCが何十台何百台何千台と、まるでマンションのように積み重ねられて管理されています。
日本国内に大小様々なデータセンターがあります。大都市圏にあるものもあれば、北海道や沖縄の郊外など、土地の管理コストが安かったり省エネに向いていたり災害に強いエリアを選んで作られているケースもあります。もちろん、日本国外にも無数に存在します。
見ての通り、まるでこのマンションのようなサーバーの一角を「レンタル」して利用するため「レンタルサーバー」と呼ばれます。
中小零細企業、個人事業や個人等で利用されるレンタルサーバーは、「WEBサーバー」「データベースサーバー」「メールサーバー」等が一式になっていることが一般的です。

- WEBサーバー・・・ホームページを公開するための機能です。
- データベースサーバー・・・最新情報をプログラムを使って更新したりする際に必要になってくる場合があります。データベースサーバーの有無でも、利用料が異なってきます。
- メールサーバー・・・ ◯◯@endlessbeat.com など、独自ドメインを使ったメールを利用することができる機能です。使わずにGmailやプロバイダーメールを使う方も多くあります。
- その他機能・・・レンタルサーバー会社ごとに、様々な独自機能や追加機能を提供している場合があります。バックアップサーバー、ストリーミングサーバー(動画配信)、分散サーバー(人気サイトの負担・負荷を分ける)他
豆知識:アクセスの多い大規模サイトは、同じデータのサーバーが数十から数百、数千など、大量にサーバーがあり分散して運用されています。YahooやGoogleなどになるとさらに桁が変わってきて、数百万台から数千万台の単位とも言われる。
サーバーはレンタル?買い切り?
「レンタル」というと、「買い切りもあるのか?」という素朴な疑問があるかと思いますが、結論からいえば当然、買い切りもあります。レンタルより買ったほうがいいんじゃないか?と考える方もあるやもしれません。しかし、車やパソコン等機械のレンタル等とはまったく異なり、サーバーを買ったところで、それだけでは使えません。
なぜならば、サーバーの実体は、「サーバー用のパソコンの現物」であって、それだけでは誰も見に来ることが出来ず、サーバー用にインターネットの回線を借りて整備し、サーバーPCを設定し、24時間365日管理運用していく必要があるからです。
- 導入に数十万円から数百万円など・・・(サーバーPCは高価な傾向。このホームページのサーバーは、一台1000万円近くするそうです。もちろん、故障だってするので修理も全部自分持ち)
- 回線の維持に数万から十数万、数十万など・・・(自前は大変なので、ハウジングサービスと呼ばれる、サーバーを預けて回線をレンタルして運用する方法もあったりします。その場合でも、一番安くても月額2.3万円~という感じで上は際限がありません)
- 管理する人の人件費が月に十数万、数十万など・・・(不正アクセスを受けた時のことを考えると、怖くて夜も眠れません笑)
・・・と考えていくと、中堅から大手企業が自前で運用する場合や、学生や研究者、企業等が研究開発や勉強目的で行う場合などを除けば、自前でサーバーを用意することは現実的ではありません。
まして、近年は不正アクセス等、サーバー管理のリスクは増大することはあっても減ることはありませんので、買い切りでサーバーを用意して運用することは非常にリスキーです。
ちゃんと専任の技術者、オペレーター等をつけて管理しない限り、セキュリティの隙をつかれて、タコ殴りにあってサーバー・システムもろとも破壊されるのがオチです。
筆者も2000年代前半、パートナー企業と提携し、自社WEBサーバーを構築(社内のサーバールームにサーバーを設置した)して数年運用していた。管理コストが年々増大し、かかる経費に対して得られる売上が追いつかず、ほんの2・3年で運用撤退、断念した記憶・・・。その数年後、懲りずに、今度は購入したサーバーを外部のデータセンターに預託・収容してもらう形で半分自社サーバー(サーバーのハウジングサービス。言い換えれば、サーバーPCまるごとレンタル契約)を構築。当初は利益もそれなり出たものの、セキュリティ問題やバージョンアップ問題にぶつかり、サーバー障害やメール不達等に悩まされ、10年近く運用を経て2015年頃には独自運用を断念し、すべて一般のレンタルサーバーに切り替え。もう懲り懲りである。
かたや、レンタルサーバーは、そうした投資をせずに、月額数百円、数千円、高いものでも数万円などのサーバー環境が早くて即日、かかっても数日のうちに準備・利用開始できます。
このレンタルサーバーの費用は・・・なんと、月額1,000円くらいから使えます。24時間365日管理してもらって、機器が故障しそうだと思ったら全部サーバー会社持ちで修理してくれます。バージョンアップ等内部管理もすべて月額の範囲内です。
ホームページを運用する際には、レンタルサーバーを借りることが「標準」「当たり前」と考えて間違いないでしょう。(大手企業や大規模組織は別ですが、その大手ですら、自前ですべて用意せず、クラウド環境=いわゆるレンタル環境を複合的に使って、合理的にインフラを整備することが日常的になっています。)
おすすめレンタルサーバー 個人的ランキング
1位:Xserver(エックスサーバー)・Xserver Business
コスパ、安定性、サポート、全般的に見てこれが一番最強
2位:さくらのレンタルサーバー(Sakura)
柔軟性に置いては非常に秀逸。再販等も自由。
3位:ロリポップ(GMOペパボ)
お安く抑えたいときにはこれ一択といっても良いレンタルサーバー。ただし、2024年前後から短いスパンで価格改定が激しいため、料金プランについては注意が必要。
4位:ヘテムル(GMOペパボ)
使い勝手が良い、可も不可もない、非常にノーマルなサーバーの印象。ロリポップの上位サービス的な位置づけ。
5位:CPI(KDDI系)
仕様が変わらない、という点においての選択肢。一般的にどのレンタルサーバーも、常に仕様が流動的に変更していくケースが多いが、良くも悪くも、CPIは変わらない。変えたい場合は、新プランへの移行が大前提となる。
6位:XREA・CoreServer・ValueServer系
ドメインで有名なValue-Domainが運営するレンタルサーバー。由度が高い。ValueDomainでのドメイン取得とあわせて、自前のネームサーバー構築もできたりするなど、実に自由度は高い。反面、専門的な知識は必要になってくる。
その他選外
選外に紹介した基準は「回りには使ってる人はあまり見かけないが、たまにいる」「全国的にはそこそこ利用者がいるのであろう」「一般利用ではあえて選ばなくても良い」「自分は使うことは無いが、あることを知っておく事は有用である」という個人的見解である。
- Conoha・・・おそらくはXSERVERに対抗すべくGMOが構築したレンタルサーバー。実際XSERVERが月額1000円くらい~のところ、Conohaは1000円を切る価格設定、XSERVERがドメイン1つ無料のところ、Conohaはドメイン2つまで無料等、かなり攻めたプラン設定になっている。使用してみてまったく問題は無かったが、十数年利用、運用経験のあるXSERVERがダントツトップの位置はゆらがない印象である。
- AWS・・・Amazon Web Services。中堅企業や負荷の多いサイト・サーバー構築をする際には選択されることの多いサービス。一般には馴染まないが、ステップアップを目指す方は検討候補に入る。
- WADAX(GMOクラウドWEST)・・・和田さんが創業したのでワダックス、シンプルな名称。2012年にGMOグループ。可も不可もないが、進んで薦めることはない。
- KAGOYAレンタルサーバー・・・茶摘み籠の販売から業態転換した異色の経歴を持つレンタルサーバー。可も不可もないが、進んで薦めることはない。
選ぶ理由がないサーバー
- Zenlogic(ゼンロジック)・・・経歴的な前身はファーストサーバー。クボタグループのシステム会社が提供するレンタルサーバーであった。様々なトラブルや、2012年データ全消失事件など数々の不祥事を起こしており、すべて再構築してZenlogicを2015年スタートさせたが、Zenlogicになってからも2018年にサービス全停止事件(4日間近い停止)を起こすなど、信用性は極めて低い。特別な事情がない限り(ファーストサーバー時代から契約が引き継がれてきた等)新規に選択する必要性は見当たらない。